2020/11/09
今回は開発とまったく関係ないですが、タイトル通り「嘔吐反射がものすごい私が虫歯治療に挑戦した」お話です。
「最強」を自負するだけあって、これまでは歯医者では大きく口を開けたり、少し器具が入っただけでえずいてしまうレベルでした。
また、虫歯があること自体は知っていたのですが、歯医者が嫌いすぎて10年以上通っていませんでした。しかし最近痛みを感じてさすがにやばいと思い、意を決して再挑戦した次第です。
結論から言うと、「時間は掛かったけど笑気ガスなしで治療できた」になります!
(嘔吐反射的な意味で)もう一生歯医者では治せないと思っていたので嬉しかったです。
以下でその治療の様子と過程を紹介します。
あくまで1個人のお話として、参考程度にどうぞ。
目次
治療の様子
1回目 (2020年4月)
かろうじてレントゲンは撮れたものの、その後は嘔吐を連発し、写真なんて撮れたものではありませんでした。
歯の磨き方をレクチャーされ、「これで舌の動かし方とか慣れてね」という体で終了。
笑気ガスのお話もこの段階でしましたが、「ガス使って治しても、歯磨きがしっかりできないとまた虫歯になる」と言われました。
確かに場当たり的な治療で再発したら意味がありません。なので提案された、焦らず徐々に慣らして治療していく方向でがんばることに。
2回目 (2020年5月頭)
磨き具合をチェックしてもらうと、「手前のほうは問題ないが奥歯が残念」な感じに。
今回の虫歯は奥歯なので、特に奥歯の内側をブラッシングしたときの嘔吐反射をなんとかしなければ話になりません。
奥歯の磨き方をレクチャーされ、「奥歯の内側を1分間ブラッシングできること」を宿題として出されました。
ということで進展はほとんどなし。
3回目 (2020年5月末)
今回も磨き具合のチェックから。
まだまだ磨きが足りない部分はあれど、奥歯のほうはしっかり磨けているとのこと。
前回と比べて器具を入れられたときの不快感もかなり抑えられていました。意識的に奥歯を磨いていた効果がでてきたかも?
そして口を固定してのカメラ撮影にも成功。
結構ガッチリ固定されるのですが、「落ち着いて鼻で深呼吸」「なるべく力を抜く」を意識しました。
特に「力を抜く」が重要。力んでしまうと緊張にもつながり、どんどん悪化してしまいます。日頃の歯磨きでもここを意識すると結構変わりました。
4回目 (2020年6月中旬)
奥歯への治療の慣らしとして、器具を使った歯の洗浄を行います。
日々奥歯を磨いているおかげか、前よりも器具が入った際の不快感が少なくなった印象です。
結果的に最後までえずくことなく終えられました。
その後は虫歯治療のリハーサルとして「舌を押さえつけながら奥歯に器具を当てる」を20秒間行い、特に問題なかったので次回から治療に挑戦してみることに。
1回目からは考えられないほど慣れてきたのが分かりますね。
5回目 (2020年7月上旬)
いよいよ治療に入ります。
まずは麻酔から。注射器でぶっ刺したような痛みを想定していましたが、ほんの少しチクっとするかなー?程度。
ここまで耐えてこられたのなら何ら問題ないレベルでした。
問題は次の歯型取得で、粘土のようなものを口に入れ、3分間軽く噛み続ける必要があります。
ちょっと鼻炎気味な私はなかなか厳しく、かといって口呼吸すると粘土の匂いがスィーっと入ってきます。
しかしここまできて嘔吐したらすべて台無しなので、気合で耐えます。
そして虫歯を削ってもらいます。
これは前回リハーサルしたので安心感がありました。削るときの音と、少し痛みがあった程度ですかね?
どちらかというと前述の粘土の不調を引きずっていたのがきつかったです。
最後に蓋を詰めて終わり。
ちなみに私が行った歯医者では、あらかじめ「20数えますねー」とカウントし、治療に掛かる時間とだいたいの経過を教えてくれました。
些細なことですが、治療されている側からすると精神的な安心感が全然違います。とてもありがたかったです。実際には「あ、あと3カウントだけ…!」とかありましたが
6回目 (2020年7月中旬)
おそらく最難関の回でした。粘土再び。
「蓋をとる→冷たい粘土を軽く噛む→あたたかい粘土を噛む→また蓋をする」の流れ。
前回同様に粘土がとにかくきつかったです。「口に異物を入れられている感」が拭えずえずいてしまい、何度か失敗してやっとクリア。
次のあたたかい粘土のほうは粘土自体が薄めで、ガムのような感じ。なのでこちらのほうが格段に楽で、一発で成功しました。
最後に蓋を詰め直して終わりです。これは前回やったので楽ですね。
7回目 (2020年8月頭)
虫歯治療最終回です。
「蓋をとる→乾かして接着剤→型をはめる→4分ガーゼ噛む」な流れでした。
「乾かす→接着剤→はめる」までずっと舌を抑えられていたのがきついくらいで、前回の粘土と比べれば全然楽でした。
これで虫歯の治療的には完了です。今後は時間を空けて経過観察をしつつ、歯の汚れをあらってもらうような形になりそう。
治療して感じたこと
「時間をかけてでもとにかく慣れろ」
これに尽きますね。
そもそも自分自身で奥歯を磨けないのに、歯医者での治療に耐えられるわけがないですよね。
上下の歯の外側・内側を奥歯まで不自由なく磨けるレベルになれば希望が見えてきます。
また、嘔吐反射がひどいのを自覚できていればやりようはあります。例えば私の場合は以下の点を意識して行動しました。
- 歯磨きは風呂場で(=やりすぎて嘔吐しても低リスク)
- 当日は治療を受けるまで何も食べない(=嘔吐してしまってもいいように)
- 歯ブラシを細く柔らかいブラシにする(=より奥歯を磨きやすい)
他には、ずっと歯磨きが雑だったせいか、念入りに歯磨きし始めたら血がドバドバでてきたり、歯茎が腫れ上がってしまいました。
血が出る箇所は念入りに磨くべきだそうですが、腫れている箇所は磨きすぎるとまずいです。なので歯茎をケアしてくれる薬を買っておくと良いです。
私は以下の薬を使用しました。何度か使用しましたが、だいたい1~2日で腫れが収まった印象です。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_cleandental/product/cleandental-l/
あとがき
そんなわけで、嘔吐反射を乗り越えて虫歯治療に成功したお話でした。
もう少し遅かったら虫歯が神経まで到達してしまっていたそうで、そういう意味でも安心しました。
もちろん人間は磨かなくて良い人なんていないので、皆様も歯は大切にどうぞー!