ゴマちゃんフロンティア

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【体験談】フリーランスSEとして活動するまでの準備期間に感じた5つのこと

time 2019/03/31

というわけで、ちょっと前にTwitterでもカミングアウトしましたが、私は3月下旬から東京で常駐型のフリーランスSEとして活動しております。
会社員からフリーランスになること、その関係で山梨から東京へ引っ越す過程で、あれこれ感じたことをピックアップして紹介します。
これからフリーランスになるorなりたいという方は参考にしてみてください。

物件は早めに決める

私のように「実家から1人上京して活動する」という場合、まずはなんと言っても住むところの選定からですね。
物件を選ぶ際に注意することとして、世の中で「フリーランス」と言っても信用されないのか、「定職に就いていないならNG」みたいなケースがあります。
私も物件の候補をいくつか決めてから不動産屋へ行きましたが、半分くらいは前述の理由で弾かれてしまいました。

実際に不動産屋に行き、大家さんがどのような意向か聞かないと分からないので、候補は多めに考えておくと良いです。
一番まずいのは物件の選択肢がなくなることです。家賃発生が早まるのを我慢してでも早期から住まいを確保することをおすすめします。

その他、築年数や立地、面積等は財力と相談して決めましょう。
引っ越しやら手続きやらでも何かとお金が掛かる上、活動し始めてすぐにお金が入るわけではないので、2~3ヵ月は無収入で暮らせるレベルのところでないと危険かと。

どこかの会社に常駐して働く場合、物件が決まったら通勤の練習もしておくと良いです。
ベテラン東京都民さんからは「はあ?」と思われそうですが、地方から来る人はやっておくと安心できます。電車やバスの乗り換えが必要な人は特にですね。
できれば平日朝の通勤時間帯に目的の駅まで移動しましょう。
駅まで歩く時間や、駅構内の移動時間もあるので、思った以上に時間が掛かったりします。通勤前にそれを確認しておくと1日目でアタフタせず、精神的にも断然いいですよね。

架空の転職先の会社を考えておく

フリーランスSEになると決めてから退職までの間は、勤め先の会社での言動に注意しましょう。
会社員の時にフリーランスになる旨を宣言しても、「フリーランスすごいね!頑張ってね!」という返事が返ってくることはまずありません。
別会社への所属が確定するわけではないので、転職以上に可能性を潰すような発言をし、引き留めにくるでしょう。
であれば、会社員の間はフリーランスになることは公言しないほうが良いですよね。

ただ「会社辞める」と知られれば、確実に「次どこのどういう会社?」という話題を振られます。あらかじめ考えておかないと動揺して独立のことを口に出してしまいかねません。
この対策として、架空の会社の設定を自分の中で作っておくと良いです。
私が聞かれた際には「板橋にある少し小さめのベンチャー企業」というありもしない会社のことを言い続けていました。
「会社名聞かないと仕事の機会の損失につながるから」とかなんとか言って聞き出そうとする上司もいましたが、そういう自己中な人は放っておきましょう。

ただし「退社を証明できる書類」は必ずもらえるように申請したほうがいいです。
フリーランスとして独立した場合、国民健康保険と国民年金に加入することになりますが、その際に元いた会社から退社していることを証明しなければなりません。
保険の方は元の会社に電話してもらうことで確認が取れますが、年金は年金機構から離脱したかどうかでしか判断できないらしく、元の会社の手続きが完了するまで加入できません。
私は申請せずに退社したので、後々市役所で手続きする際に面倒なことになりました。

お金に関する知識を付ける

私の場合「何故レシートや領収書を取っておく必要があるのか」を知らなかったりしました。
実際は経費として計上することで、所得を抑えて所得税率を上げないようにする目的があります。
会社員の頃は会社があれこれやってくれていましたが、フリーランスになったら確定申告など全て自分でやらなければなりません。

私の場合は前知識が全くなかったこともあるので、有名な「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」という本を読みました。
対話形式とイラストで分かりやすく、税金や確定申告の基礎知識を付けることができました。
www.amazon.co.jp/dp/4534040016

「それでもよく分かんない!」という人は、最低限レシートと領収書を取っておく癖をつけましょう。
小さめのジッパーケースを携帯し、レシートをもらったら放り込んでいくのがおすすめです。別で大きめのケースも買っておき、帰宅したらそちらへ移すと更に良いです。

ちなみに私は上の画像のような12ヵ月分のクリアケースを用意し、月ごとにレシートを分けられるようにしました。

開業届と青色申告書を出す

開業届を出さないと青色申告ができません。
確定申告時の所得税の控除額が数十万単位で変わるようなので、必ず申請しておきましょう。

国税庁のホームページからそれぞれPDFでダウンロードできるので、それを印刷して記入します。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

開業届と青色申告の提出用と控えの2枚ずつ、計4枚作成します。簡単に作成できるwebサービスもあるようなので、そちらを使うのも良いでしょう。
注意点として、記帳方法は「複式簿記」を選択してください。複式簿記でないと前述の控除が受けられなくなります。
屋号は空欄で大丈夫です。

作成したら最寄りの税務署に持っていきます。
「最寄りの税務署が分からない!」という場合は以下のページから検索しましょう。
https://www.nta.go.jp/about/organization/access/map.htm

本人確認とマイナンバーの確認をしたあと、判子をパコッパコッと押されて控えがもらえます。大切にとっておきましょう。

使う技術のキャッチアップをしておく

もし聞ける場合になりますが、常駐先でどのような技術・ソフトを使っているかを聞いておき、使ったことがなければキャッチアップを行っておきましょう。
1から10まで知る必要はありません。フレームワークとかであれば「サンプルアプリ立ててちょっと弄ってみた」程度でも全然OKです。それだけでも「やったかやらないか」では全く違ってきます。

ちなみに私の場合は「Docker」や「AWS」の知識がほとんどなかったので、活動前に少し勉強しました。
Dockerの方は仕事でバリバリ使っており、基本的な仕組みとコマンドだけでも勉強しておいてよかったと実感しているところです。

あとがき

そんなわけで、「フリーランスとして活動する前に感じたこと」を紹介しました。
まだ活動し始めたばかりですが、これからもフリーランス的に感じたことや面白い話題があれば紹介していきます!

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