ゴマちゃんフロンティア

アザラシが大好きなエンジニアの開発日記です

2019年12月 「PHPカンファレンス 2019」に行ってきました!

time 2019/12/01

今回は12月1日に大田区産業プラザで行われた「PHPカンファレンス2019」のお話です。

前回PHPカンファレンスへ行ったのは2016年なので、3年ぶりですね。

PHPカンファレンス2016 (関東) に行ってきました!

お仕事でメインに使う言語だけあって、今年も興味をそそられるセッションが盛りだくさんです。
以下に私が聞いたセッションの感想を書いていきます!

各セッションの感想

PHPの今とこれから2019

今年で20回目!息が長い!
20年前は「PHP4でXML使える」みたいなお話だったようで、時間の流れを感じます。

内容ではシェア率とバージョン分布が印象深いです。
PHPのシェアは8割!フリーランスになってから周りがRubyの人ばかりなので心配でしたが、PHPも全然問題なさそうです。安心しました。
バージョンに関してはもうほぼほぼ7系かなーと思いきや、5系も57.6%と半分以上あるようです。5系で稼働中のサーバに何かしらバージョンアップが難しい理由があると思うと、Web業界の闇を感じますね。

PHP7.4の新機能の紹介もありました。「クラスプロパティの型指定」や「アロー関数」など、私的に嬉しい機能が多かったです。
まだ出たばかりなのですぐの実戦投入は難しそうですが、ぜひ実務でも使いたいですね。

PHP における並列処理と非同期処理入門

まずPHPで「並列処理や非同期処理ができる」ことを知りませんでした。
職場で大量のDBデータなどを扱うときに「JavaとかC#ならマルチスレッドでぶん回せるのになー」と話していた自分が恥ずかしくなってきますね。
この1点を知れただけでもかなり有益な機会になりましたよ!

「pcntl」「pthreads」「Swoole」などで実現できるようです。
ちょっとセッション全体が駆け足だったかなーと感じましたが、概ね把握できました。

『グランブルーファンタジー』開発エンジニアの考え方-PHP7が『グラブル』にもたらしたブレイクスルーと考察-

なんといっても人気アプリの裏側ということで、私的には非常に興味がありました。
2016年のカンファレンスでも聞きましたが、グラブルでもインフラ構成は我々が日頃使っているのと変わらないんですね。
それで古戦場ピーク時の「秒間24万リクエスト」も捌けているあたり、可能性を感じます。

PHP5.6→7.2のパフォーマンス改善で一番大きかったのが「配列アクセス」とのこと。レスポンス速度が半分になったのは相当でかいですね。
「PHP7で速くなった」はよく聞きますが、具体例付きで聞いていなかったので参考になりました。

その他、PHPのクラス数や使用フレームワーク、本体側の開発人数など、あれこれ話があって面白かったです。

Composerって何?どう動くの?読んでみました!

日頃お世話になっているcomposer、実態をほとんど知らなかったので聞いてみました。
composerの中は4つの役割ごとに名前空間が区切られており、install時に何が起きているかを何となく知りました。

ただし「何となく」であり、駆け足なのと相まってあまり理解できたとは言い難いです。
「composerも中であれこれやってるんだなー」といった程度ですね…。

Webサービスのトラブルの現場 ~ Webサービスの今と昔 ~

どちらかというとインフラ寄りのお話です。プレゼンや話の仕方が上手で、自然と引き込まれていきます。そういう意味でも参考になります。

「トラブルの原因の切り分け」は開発やテストでも言えますね。
深く調べる前に、サーバサイド・クライアントサイドのどちらが問題なのかを切り分けて疑っていくことが重要です。Webの仕組みも複雑なので、あたりを付けないと疑うべき範囲が広すぎます。

他には「実際に問題が起きたときの準備」のお話が印象深かったです。
CDNやクラウドサービスなどどうしようもない部分もあるので、自分たちで何ができるのか、どこがネックとなるのかを把握しておきたいです。

オニギリペイのセキュリティ事故に学ぶ安全なサービスの構築法

有名な徳丸さんのお話です。
過去に何度かセミナーや勉強会で聞いていますが、実例を出しながら話してくれるのでイメージしやすいです。今回も架空の決済サービスを例にとって解説されていました。

セキュリティ対策というと「XSS」とか「SQLインジェクション」などの実装レベルの話題がよく取り上げらますが、実際はヘルプデスクやらインフラなども含めた、上流工程の設計から意識すべきものと再認識できました。
また、実際の開発現場でもセキュリティ対策やユニットテストなど、工数として盛り込むべき要素を無視されがちです。そういった工数も徐々に受け入れられる開発現場になっていくといいなーと感じますね。

あとがき

というわけで、PHPカンファレンス2019に行ってきた感想を書きました!
今回もあれこれ興味深い話が聞けて満足です。カンファレンスは知見が増えて楽しいですね。

コメント

  • いつも(時々)ブログ楽しませてもらっています!
    アザラシも好きです(主さんの様な 超絶マニアでは無いですがw)

    ゲームだけではなくてPHPとか、様々な知識にも目を向けてるんですね
    UnityだけだったらC#と、ちょっとリッチにしてもSQLとかで十分なのに
    全然関係無い部分にもちゃんと目を光らせている…凄いと思います…
    Javaとか最近?長い間?人気と聞きましたが、PHPも結構求人とか見てると募集あるんですよね

    まったくイチから覚えるとすればPHPもJavaと同じ位に難易度のある言語なんでしょうか…やっぱりめんどくさs…いいえ!難しそうですね!

    鳥貴族20191214  2019年12月14日 11:50 PM

    • 鳥貴族20191214さん
      しがないアザラーのブログを読んでいただきありがとうございます!

      > ゲームだけではなくてPHPとか、様々な知識にも目を向けてるんですね

      本業がweb開発でPHP率も高めなので、最新の動向をキャッチする意味でも参加しています。
      この業界は移り変わりが早いので、こういう場に身を置かないとすぐ流されてしまいそうですね。

      > まったくイチから覚えるとすればPHPもJavaと同じ位に難易度のある言語なんでしょうか…やっぱりめんどくさs…いいえ!難しそうですね!

      一概には言えないので自論になってしまいますが、私的にはPHPのほうが簡単ではないかなーと感じます。
      少なくともJavaに経験のある方であれば、詰まりそうな部分はあまりないです。
      ただしPHPはweb利用が多い関係で、脆弱性に関する知識がないまま使うのは非常に危険です。
      また、動的型付けの言語なので割と自由な書き方ができる分、「暗黙のキャスト」や「曖昧な比較」など罠がいくつかあり、バグの温床にもなったりします。
      なので「覚えやすいけど、業務で使うならある程度の知識が必要」といった印象ですね。

      riberunn  2019年12月15日 8:55 PM

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